近畿愛媛県人会皆様におかれましては、この度の未曾有の災禍にて、心痛める日々が続かれた事とお察し申し上げます。心より案じております。令和二年一月十九日に「ニューイヤー愛媛二〇二〇」を大阪新阪急ホテルにおきまして、三百余名のご来賓はじめ会員の皆様方のご出席を頂きまして、盛大に開催することが出来ました。
しかし、その直後から世界中を震撼とさせるような出来事が起こるとは誰も予想すら出来ませんでした。新型コロナウイルス感染拡大にともない、日常生活はじめ何もかもが大きく変容致しました。ステイホームの日々の中、散歩道で秋の美しい草花に心の安らぎを覚えて万葉集でも最もよく歌われました萩の花が白と紅紫の可愛い花で楽しませてくれました。
「この夕べ 秋風吹きぬ白露に 争う小萩の 明日咲かむ見ん」
万葉集の一節ですが、ふるさと愛媛の秋を想いながら小さな秋を見つけたような気が致しました。
近畿愛媛県人会におきましても六月十四日に予定しておりました近畿愛媛県人会令和二年度総会もやむなく中止とさせて頂きましたし、恒例のふれあい祭り始め全ての同好会や各高校の関西支部同窓会等々も全て中止となりました。皆様もよくご存知のように七月二十四日から開催される予定でした「東京オリンピック・パラリンピック」も早々に中止が決定され、来年夏まで延期となりました。令和元年六月より、会長とさせて頂きまして以来、様々な事に挑戦しなければ!と心新たに決意致しましたばかりでしたが、令和二年早初より、新型コロナウィルスの問題に直面致しました。かつて経験した事のないコロナ禍の中で今まで当たり前と思っていた平凡な暮らしや健康に過ごせる事の有難さを改めて感謝すると共に人間のおごりを反省するチャンスとも思えます
「With コロナ」社会を前提にして、社会の在り方や暮らし方を真剣に考えて行かねばと思います。不安であり、不確実な時代であるからこそ、必ずいつかは明るい光が見えてくると信じて急がずにゆっくりと前向きに歩み続けたいと存じます。苦あれば楽あり・・・雨やんで陽は昇ると申します。
近畿愛媛県人会の皆様におかれましては、相互同感という言葉のごとく、相手の気持ちをよく理解し、共感して、その秩序を守っていくことの大切さを忘れないようにしたいものです。
いつまでも和気あいあいと仲良く楽しい近畿愛媛県人会を発展させて行きたいと切に願っております。出来るだけ多くの方々にご入会して頂けるよう、積極的に働きかけをして下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。
老いも若きも心の青春を楽しみつつ、様々な活動を通してふるさと愛媛との架け橋をしっかりと保って参りたいと存じます。また、日ごろは鶴村所長はじめ愛媛県の職員の皆様方には大変暖かなご支援やご協力を頂いておりますことに、心より感謝申し上げます。一日も早い新型コロナウイルスの終息を願いつつ、近畿愛媛県人会の皆様のご健康とご多幸を祈念申し上げます。
近畿愛媛県人会会長
松本令子
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